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ユニオンの年末セールはひと休みしてボーカルのレコードを聴く
ユニオンの年末セール4週目はフリーとギター&ECMセール、あとは和もの関係のセールもあったようだが今回は特に興味のある出物もなかったのでさらっと見送り。
残すところの目当ては新宿とお茶の水の大みそかセール&年明けのMilesセールだが(皆さん最大のお目当てのBlueNoteはパス)、お財布的にかなり厳しいので買えてもあと1枚くらいだと思う。まぁ他にも色々とあるのでほどほどにしておかないといけないし、、、
最近クラシックのCDを聴くことが多くなっているが、今日は久しぶりにボーカルのレコードを聴いた。
Audrey Morris/Bistro Ballads
以前はFresh Sound?盤で聴いていた、そのFresh盤の音質は悪くなかったと思うがジャケットがぺなぺなで興醒めしてしまったので処分した。確か日本盤は何かの特典で出ていたように思う(間違ってなければ)。
ピアノの弾き語りでとても静かなレコードなので、盤質が悪いともうだめだが幸いにしてまずまず良好、両面1カ所ずつプレスミス(よくあるブレッシングバブル)があるがほとんど聴こえないので問題なし。
夜に聴くと良さが倍増する素敵なアルバム、このアルバムを語る時、インティメイト云々という言葉をしばしば見かける気がするがまさに「インティメイト」、、、そんな感じ。
Ilene Woods/It's Late
これぞ白人女性ボーカルの粋を集めた至福のレコード、「あぁ買ってよかった」と思えるレコード。
Joan Regan/Girl Next Door
紙ジャケットCDでも再発した同じDeccaの12inch「Just Joan」のほうが有名だが、「Just Joan」がややジャズより作品とするとこちらはPOPSよりの作品。音質が素晴らしく艶があって若々しいJoanの可愛らしい声が存分に聴ける。今となってはJoan Reganも広く認知されるようになったと思うが、10年前となると知っている人がどれくらいいただろうか?
実際この10inchも某大手SHOPで「DeccaのJoan Reganの10inchって買い取りいくらぐらいですか?」と尋ねたら「そうですねぇ、状態にもよりますが500円くらいでしょうね」と言われた事があった。当然売るはずもないがたぶんその担当者のかたはJoan Reganを知らなかったんだろう。
Joanは12inchだとPyeにもアルバムがあるがどんな内容なんだろうか?ちょっと気になっている。
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Vagif Mustafa Zadehや東欧のレコードはよく分からん
Vagif Mustafa ZadehのJazz Compositionsを聴く。
2枚ともロシアのMelodiya盤で同じ内容、ピアノトリオの好盤である。
ネット情報だとジャケットは4種類あるらしいが、管理人は上記2種類とジャズ批評掲載のもう1種類の3種類しか知らない。上段には英語表記があるので恐らく共産圏以外への輸出用?、下段は英語表記がないので国内用?だと思われるが定かではない。
旧ソ連を含む共産圏のジャズ、東欧系ジャズに関してはミュージシャン自体も有名どころ以外はあまりよく知らないし、レコードのこととなると更に知らないことばかり。コメダやキョロシーなんかは比較的CD化も進んでいると思うが、他となると一体どこまで進んでいるのかさえ情報を持ち合わせていない。
所有しているアルバムのライナーや曲名も読めないし、コメダ、キョロシーにしてもオリジナルとなると入手困難なものも多く、全貌を把握するのはかなり困難だと思われる。
↓比較的知られているポーランドのMuza盤。
Muza盤も国内用?と輸出用?の2種類(もしくはそれ以上?)のジャケットが存在していて何が何なのかよくわからない、レーベルについても12inchのオリジナルは黒で再発が青だと思うが、10inchは青以外が存在していたりするのでこれまたよくわからん。
内容に関してもあまり知られていないようだが、上記の4枚(下段の2枚はJoki Freund、Stan Getz)は少なくとも外れではないと思う。
*Muza盤は掲載以外でも何枚も聴いたことがあるが正直管理人には合わないものばかりであった、同じMuzaのPolish Jazz Quartetも東欧のロリンズだ!とか言われて名盤扱いされているのをよく見かけるが1回聴いたら飽きてしまうような平凡な内容なので騙されないように。
NIXAって素晴らしい
英吉利Nixaといえばその筋ではEPで知られていると思うが12inchにも素晴らしい作品はある。
上記3枚はいずれもNixaがオリジナルではないが、、、
Freddie ReddとRolf Ericsonはご存じの通りMetronomeのEPがオリジナルで12inch化に際し何曲かカットされている(筈)、本来ならEPを買わないといけないが管理人はEPは止めたのでこの12inchで十分(EP高いし)。
で、このNixaからの12inchだが、、、Metronome原盤の2枚はわからないでもないが何故PeriodのThad Jonesが出ているんだろう?、同じPeriodのロリンズなんかは出てなさそうだし、、、1枚だけなんで?
MetronomeについてはLars Gullinなんかも出せたはずだが出てないようだし、、、
Rolf EricsonについてはEmarcyからも変な顔ジャケで出ているし、、、
もう権利関係が複雑でよくわかりません。英吉利ではParlophoneやHMVあたりからも亜米利加盤の再発が出ていたりするが、このあたりもいまだに初めて見るものもあったりして全貌を把握するのはなかなか困難と思われる。
Nixa盤の特徴だが見てお分かりのようにどのアルバムもジャケットの意匠が兎に角素晴らしい、またジャケットだけでなく肝心の音質も抜群だ。Nixa盤はレコード自体が発する雰囲気というか佇まいがまさにGreat!!!なのである。モダンの10inch、12inchは全部集めたくなるがどれだけあるのか知らないので知っている人がいたら教えていただきたい。
Nixa自体がオリジナルだと思う2枚。
Tenoramaのほうはジャズ批評のヨーロッパのジャズで10inchと記載されていたのでずっと10inchで探していたが、収録曲を見ると同じなので12inchしか存在しないと思う。Rendell目当てで買ったが他の3人も快調で素晴らしい。
Rendellの「The Jazz Six」は見つけた瞬間に郵便局に走ったという思いで深い1枚。
Nixaの全貌はよくわからないが把握している中で欲しいのはPetula Clark、Annie Rossの10inch、 Kenny Grahamの3枚、いずれもたまに見かけるので本気になればいつか何とかなりそうではある。
EPに関しては蒐集自体を止めているのであまり興味はないがAnnie Ross、Joe Harriottあたりは安価であれば手を出してしまいそうである。
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2012年によく聴いたアルバム、ロック&POPS編
2012年によく聴いたアルバム、ロック&POPS編。
兎に角聴いた2枚。
今年、一番聴いたのはThe Beach Boysの新作だと思う、次に多かったのが山下達郎ベストの3枚め、この2枚は本当によく聴いた。
The Beach Boysは50周年記念でリマスターCDも出たが、特に初期の作品の音質がかなり良くなっていて大変満足であった(ジャケットもちょと変わった紙ジャケット?仕様で個人的には気に入った)、ただし「オランダ」や「フレンズ」など一部再発されなかったタイトルがあったので、できれば何とかしてほしいがもう出ないだろうな。
達郎のベストは我が家のメインシステムでは少し音が広がり過ぎて聴きにくい印象であったが、サブシステムで聴くと程よい感じになったので更に聴く回数が増えそうである、どうせあと5年くらい新作は出さないんでしょうね。
大御所のお二人。
ディランとボスの新作はともにCD付のアナログを購入したが聴くのは専らCDのほうだった。最近の新作は輸入盤だと1.500円くらいで買えるのは良いが、ジャケットのつくりがしょぼいものも多いのでどうしてもアナログにいきがちになる、なのでおまけでCDがついてくるとかなり嬉しい。
ボスの新作は久しぶりに買ってみたが往年の勢いがあって滅茶苦茶格好良かった、世間的な評判もかなり良かったようで何よりである。
ディランはこの新作は良かったが、それよりも2月に予約したMobile盤の一部が未だに未発なのは「一体どういうこっちゃ」と言いたくなるが、まぁ出ないものは仕方がない、いずれ出るだろう。
ちなみにディランのMobile盤は最初はアマゾンで予約していたが得意のキャンセル攻撃を受け、ユニオンに鞍替えしたのだが、さすがユニオン、6か月経過しようが10か月経過しようがちゃんと都度連絡が来てます。
そして最後にこれ。
すべてにおいて残念賞。
置き場所無くて邪魔、、、
来年のMonoは大丈夫?
現在のレコード部屋
現在のレコード部屋。
今年はもともとあったシステム(メインシステム)のCDプレーヤー変更とそれに伴う新しいシステム(サブシステム)の導入などいろいろ変更があった。メインのほうは概ね満足してるので当分変更はしないつもり。サブのほうはまだ導入して間がないのでいろいろ試してみたい。
管理人は普通の庶民なので超高価な機器は購入できないし部屋が狭いのでそもそもまともなオーディオ云々できる環境でもない、「趣味がオーディオです」といった人から見れば笑ってしまうかもしれないが、素人は素人なりにけっこう楽しい。
もともとあったシステム。
スピーカー:JBL4428
プリメインアンプ:Mclntosh MA6800
CDプレーヤー:EMT986
アナログプレーヤー:Michell Engineering GyroSE-UNV1
カートリッジ:Denon DL103.DL102
昇圧トランス:Denon AU103
電源BOX:Kripton PB-100
オーディオラック:Music Tools ISOstatic.ICN27G.ICN37G
オーディオボード:Taoc SCB-CS75D
RCAケーブル:Belden8412.Cardas Cross
スピーカーケーブル:WE16GA
EMT986だが、特にボーカルとクラシックが上手く鳴っている感じがしている、音質は一言でいうと豊潤、解像度も高く尚且つアナログ的な柔らかさも兼ね備えていて管理人の感性にぴったりである。デザイン的にも今のところこれを超えるものは夢のまた夢、一生縁が無いと思うNAGRAくらいである。
新しいシステム。
CDプレーヤー:Linn Genki
プリメインアンプ:Unison Research Simply Italy
スピーカー:ALR/Jordan Classic1
RCAケーブル:Belden8412
スピーカーケーブル:Belden8470 16GA
もともとはWADIA21を真空管で聴いてみたい思っていたが、諸事情によりWADIA21が旅立ったため上記のような構成になった。
CDプレーヤーは中古で10万円以下という上限を設けていたが、この価格帯で聴いてみたい機種がかなりの数に上ったため迷いに迷ったが、憧れだったLinnを一度くらい使ってみたいと思うようになり導入。
スピーカーは小型でもネットで評判の良かったALR/Jordan、コンパクトで安価なくせに音場も自然で素晴らしく聴いているとスピーカーの存在を忘れるくらいだ。
スピーカーに関してはいずれスタンドを導入したいが、今よりさらに好みの音になる可能性があるので楽しみ、どこに置くかはとりあえず考えない。
今のところクラシックや大きな編成のアルバムはメインシステムのほうが良く鳴ってくれるが、特にピアノトリオや小編成のボーカルなんかはサブシステムのほうがより軽快で聴きやすい気がしている、これは部屋が狭いためもあると思うが、、、
いずれにしても暫くの間は機器の入れ替えは出来ないので、出来る範囲でいろいろ試してみたい。
2012年の収穫、ジャズの中古レコード編
2012年の収穫、ジャズの中古レコード編。
Instrumental
インスト物は欧州系で長らく探していた盤が数枚入手できたし、亜米利加盤も状態の良いものが少しは入手できたのでまぁまぁ満足であった。でも欲しいレコードはまだ山のようにあるので、この先も当分、というか一生楽しめるだろう。
Walter Bishop Jr/Speak Low(Jazztime)
最高のピアノトリオ。
このレコード、Stereo盤の方がはるかに入手しやすいので何回か手が出そうになったが、Monoにして正解だった、入手後にStereoはいまいちという情報を見たので、、、曲良し音質良しジャケット良しと3拍子揃ったピアノトリオの逸品。ユニオンの再発もなかなか良い出来であった。
Tommy Whittle/Quartet(HMV)
EP蒐集は止めているがこれは特別(他にも少し特別はあるけど)。なんせWhittle一世一代の名演「Laura」が聴ける。この1曲だけで買う価値あり、HMVだけあって音質も抜群。WhittleはTempo盤が澤野さんの再発から漏れてしまったので、アナログで所有しようとするとオリジナルしかないということになるが、、、果てしなく困難。
Zoot Sims(Ducretet Thomson)
澤野さんの再発もかなり音質は良かったが、改めて比較してみるとざっくり感が欠けていて少し大人しめになっている、その分高音のびりつきはないので聴きやすいのは聴きやすい。
澤野さんのアナログの予定が全く伝わってこないが、出来れば値段は少し高くても良いので通好みの、入手困難盤をお願いしたい。
Vocal
ボーカルはインスト以上にオリジナル重視で購入したが、兎に角綺麗な出物の競争率が高く、入手困難な状況が続いている。状態の落ちる盤は大抵の場合すぐには売れないのだが、、、お金持ちが綺麗なのをさらって庶民は残りを漁っている状況。
Pinky Winters/Lonely One(Argo)
今回のJazz Perspectiveの座談会にも掲載されていた所謂ボート・ラベル。PinkyはVantageの10inchも綺麗なのを探しているが、このArgo盤よりさらに出ないので難しいかもしれない。
ちなみにジャズでは珍しくセカンドの湖畔ジャケットのほうがはるかに入手困難。
Lucy Ann Polk/With The Dave Pell Octet(Trend)
以前再発した10inchが音質的に全く駄目だったのでオリジナル盤を探していたが、なかなか綺麗なものが出てこず苦労した。そのかいあってジャケット、盤質ともこのレコードでこれ以上は望めないのではないかというくらい綺麗なのを入手。ジャケット、内容、音質など総合的に判断して白人女性ジャズボーカルの最高峰の1枚だと思う。今のところ好きなボーカルアルバムBest3に入る逸品。
Helen Ward/It's Been So Long(Columbia)
昔、カナダ盤10inchと海賊盤?の12inchで所有していたが、どうしてもオリジナル盤が欲しくて綺麗なのを探していた。最初に入手したのが2枚組EP(バラではなく2枚組)、あとで10inchも買ってしまった、、、10inchのほうは少しノイズが出るが10inchとしては綺麗だしEPはジャケット、盤質ともかなり綺麗、長年探し続けて良かった。あとはBenny GoodmanとのEPを何とかしたいが、これも綺麗なのがなかなか出ないので気長に探すつもり。
今年は上記以外でも、無理したレコードが数枚あるがここでは割愛。来年はとりあえずBeverly Kenneyの残り4枚の内2枚くらいは何とかしたい。
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Chet Baker Quartetの「The Lamp Is Low」
Chet Baker Quartetを聴く。
Pacific Jazz(PJLP3)
所有盤は艶なしなので厳密には後期プレスとなる。
(side1)
isn't It romantic
maid in mexico
imagination
this time the dream's on me
(side2)
the lamp is low
russ job
easy to love
batter up
今回、仏蘭西Swing盤、UK-Vogue盤を入手したので、前から気になっていた「the lamp is low」の扱いがそれぞれどうなっているのか調べてみた。
ちなみにこのUS盤艶なし10inchのクレジットは「Ravel-Shefter-De Rose-Parisch」となっている。艶ありレーベルの表記は不明だが多分同じだろう。
Swing(M.33.308)
仏蘭西Swing盤10nch。
片面のラベルはM.33.308(LP.404)、もう片面のラベルはM.33.308(LP.405)となっているが、記載されている曲は両面全く同じで上記PJLP3の(side1)が記載されている。
実際に聴いてみるとLP.404面にはPJLP3の(side2)の内容、LP.405面にはPJLP3の(side1)が収録されている、、、と思いきや、LP.404面の「the lamp is low」は「winter wonderland」に差し替えられている。
このレコードに関しては、ラベルの間違い?、何故ジャケットには「the lamp is low」の表記がありながら実際には差し替えられているのかなど分からないことだらけだが、考えられるのはラヴェルの遺族問題が何らかの影響を及ぼしたのだろうということくらい。同じフランス国内なのに発売できなかったんだろうか?
*ジャケット・・・「the lamp is low」の表記あり
*レーベル・・・他曲の作曲者クレジットあり
*デッドワックス刻印・・・PJLP-404、PJLP-405
もしこの仏蘭西Swing盤をお持ちの方がいたら、所有盤のレーベル、実際の収録曲がどうなっているかご教授頂きたい。
UK-Vogue(lde045)
上記2枚と同時期と思われるUK-Vogue盤10inch。
「the lamp is low」はそもそもクレジット自体なく仏蘭西Swing盤同様「winter wonderland」が収録されている。恐らく当時のイギリスもラヴェルの遺族の言うところの一定の国以外の以外になっていたため差し替えざるをえなかったと推測される。
*デッドワックス刻印・・・PJLP-404、LP-405(仏蘭西盤とは文字種類も別)
Sonny CrissのImperial盤やRoy Eldridgeを聴く
Roy Eldridge/Collates(Mercury)
昔、スウィング・ジャーナルの別冊を買っていた人なら、このジャケットが表紙に使われた増刊号のことはご存知だと思う。その別冊は20年くらい前の発売だったと思うが、最初に見た時からこの何とも言えない味のあるジャケットがとても好きで、いつかレコードで入手したいと思っていた。デザインは勿論DSM。
それ程レアではないと思うが、なぜか国内ではあまり見かけることがなく、昨年になって漸く綺麗なのが入手できた。管理人はもう20年くらいジャズのレコードを買っているが、いつも不思議に思うのは、何年も(場合によっては10年以上)入手のチャンスがなかったレコードが入手した途端、何枚も続けて出てくる、、、誰しも似たような経験をしているのではないかと思うがホントに不思議な現象である。ちなみにこれも現在立て続けに2枚出品になっている、、、
「1枚出たら湧いて出る」
Art Tatum-Roy Eldridge-Alvin Stoller-John Simmons Quartet(Clef)
同じDSMのジャケットが印象的な1枚。DSMのジャケットはClef、Norgranを中心にかなりの数があると思うが、個人的には上記10inchとともに特に好きなデザインである。
昨年購入して、まだ聴けていなかった、、、この面子なので聴かなくてもある程度音の想像はつくが、全く裏切られることもなく想像通りの内容。音自体も勢いがあって良かった。
ただしA面1曲目の最初の部分で殆ど分からないくらいの横に流したような傷があって、あろうことか針飛びが発生。場所がなかなか確定できなかったのでちょっと苦労したが、「たぶんここだろな」と思われる場所を爪で何回かこすったら運良く飛びは解消。解消したから良かったものの、もし直らなかったら当たり前だが今更返品もできないし泣くに泣けなかったところだった。
「レコードは買ったらすぐに聴くべし」
Sonny Criss/Jazz-U.S.A.(Imperial)
CrissのImperial盤は、日本盤(キング盤)とClassic Records盤で聴いていたが、高音のキンキンした音質が耳障りで、処分してしまっていた。処分してしまったのではっきり覚えてはいないが、どちらかというとClassic盤のほうがまだ聴きやすかった印象はある。
オリジナル盤についてはご存知の方も多いと思うが、3枚ともなかなかというか相当ハードルが高く、適価で綺麗なものとなると年に2~3回チャンスがあれば良い方。今回入手したのも盤質は良いがジャケットに難ありだったので手が届いた。
で、肝心の音質だが、今まで感じていたイメージとかなり違っていて、キンキンして刺々しい感じは全くなく逆に角がなくまろやか。音自体非常にクリアでいかにも高音質だがサックスだけが突出していることもなく、各楽器のバランスも良くとても聴きやすい、聴いた後に一種の爽快感が残る感じであった。正直このアルバムの良さが初めて分かった気がした。今度プレミアム復刻盤で「Go Man!」が出ると思うがどこまで再現できるのだろうか?ちょつと難しいような気もするが、、、
やつぱり「CrissのImperial盤はオリジナル」で聴きたい
Sheila JordanのBlue Note盤やAnita O'dayを聴く
Sheila JordanのBlue Note盤やAnita O'dayを聴く。
Sheila Jordan/Portrait Of Sheila(Blue Note)
名盤と呼ばれているジャズ・ボーカルのアルバムは数多いが、「Blue Noteのボーカル」という事で一種特殊な位置にあるように思える(少なくとも管理人はそう感じている)。内容は言わずもがなの傑作で、RVG録音の影響もあるのかわからないが独特の雰囲気を持っている。
技巧的、器楽的唱法などど言われることもあるようだが(良いか悪いかは別の問題)、NORMA WINSTONEあたりと比べてもはるかに人間味も感じられるし、このアルバムに関しては曲も良いので管理人自身はそんなイメージは全く持っていない。所有盤はA面に少し傷があり音に出るが、静かな演奏にも関わらずなぜかあまり気にならない、かなり好きな内容なのでホントはぴかぴかが欲しいのだが、、、
Anita O'day・Sings Jazz(Norgran)
1952年録音。
娼婦を描いたDSMのジャケットはいくつかあるが、Hank JonesのUrbanity とともに特に好きなデザインだ。もともと10inchだと思っていたのでずっと10inchで探していて、入手するまで同じジャケットの12inchがあるのを知らなかった。オーケストラ、小編成のコンボなどいくつかの編成で唄っているが、アルバムを通して溌剌としていて勢いがあり素晴らしい声と歌を聴くことができる。Verve時代に別ジャケットで再発しているがアニタの顔が大写しになっていてちょっとげんなりするようなデザインに改悪されている(好みはあろうかと思うが)。
Anita O'day/Anita(Verve)
1956年録音。
上記の4年後の録音だがよりあだっぽい感じもするし、より洗練された印象もうかがえる。演奏の完成度だけ見るとこちらのほうが上かもしれない。このアルバムもご多分に漏れず、日本盤で所有していた時はジャケットも含め、全体的に何か安っぽい感じがしていてあまり好きではなかったが、オリジナル盤で聴いて「アニタってこんなに良かったっけ」と見直す事となる。アニタのアルバムは数多いが、「Mister Kelley's」や「Sings The Most」あたりは日本盤でも時々聴いていたので買い直そうかと思っている。
最近、インストだけでなくボーカルに関しても、昔から言われている所謂「名盤」や「定盤」を聴くだけでも、十分楽しめるような気がしてしてきた。今回取り上げたアニタのアルバムもそうだが、やはり日本盤とはかなり印象が違って聴こえるので、日本盤で今一つと思っていたアルバムも機会があればいろいろ聴いてみるのも良いかもしれない。ただオリジナル盤(もしくはセカンドなどの初期盤)にこだわるとそれも非常に困難ではあるのだが、、、
何となく仏蘭西っぽいレコードを聴く
何となく仏蘭西っぽいレコードを聴く。
John Lewis & Sacha Distel(Versailles)
仏蘭西のジャズといえば真っ先にコレとバルネのRCA盤が思い浮かぶ。エッフェル塔をバックにとても良い雰囲気のジャケットだ(Atlantic盤は色使いが下品なので駄目)。
バルネが入っていなければただのレア盤で片づけられそうな内容だが、バルネのおかげで外せない1枚となった。John Lewis=退屈という訳ではないが、この人、Pacific Jazz盤もそうだがある意味、サイドメン(共演者)にかなり恵まれている気がする。正直Atlanticのリーダー作なんて1回聴いたら終わりを代表するようなつまらないものが多いし(2枚しか聴いてないけど多分全部そんな感じだろうと思う)、MJQだってMiltで持ってるようなもんだし、、、
いずれにしても録音も素晴らしく若き日のバルネの名演が聴ける一生盤。
Georges Arvanitas/Soul Jazz(French Columbia)
ちょっと軽い気はするが改めて聴いてみると、なかなか素晴らしい内容だ。奇をてらったところが全くなく、あくまでストレートなところが良い。管理人はこのジャケットの色使いが兎に角好きで、入手した当時はかなり長い期間一番目の行くところに飾っていた。澤野さんの再発盤は音質はかなり良い線行っていると思うが、残念ながらColumbiaのロゴが使えなかったため、ジャケット、レーベルからロゴが消されている。
今回再発したヨギジャズやドリームトークも正直CBSのロゴがないと、なんだか価値が半減してしまう気がする。そう考えるとColumbia系はどうしてもオリジナルでないと正直なところ、嬉しくない。
The Modern Jazz Quartet(Versailles)
ジャケットが何となく仏蘭西っぽい。
MJQのヴェルサイユ盤はもう1枚の「大運河」を5年以上は探しているがなかなか綺麗なのが出てこない。オリジナルのAtlantic盤を聴いたことがないので比較はできないが、このヴェルサイユ盤の音質はなかなかのもんである(何処かにもそう書いていた気がする)。ちょっとチリノイズあるがまぁこんなもんか。John Lewis&Sacha Distel盤と微妙にレーベルが違っているのが面白い。
Rene Urtreger Trio(Versailles)
オリジナル盤に手が届かなかった1枚。もう買いません。
昔から欧州系のオリジナル盤を収集している人なら、コレの綺麗なオリジナル盤を入手するのがどれくらい難しいかご存じだろう。レコード自体はともかく兎に角ジャケットの綺麗なのを今まで見たことがない。大抵大きくシワもしくはヨレがあったりテーピングがあったりする。綺麗だったかどうかは覚えていないが、コレのオリジナル盤が吉祥寺のディスク〇〇〇〇(こんなとこにホントにお店があるのかと疑いたくなるようなビルの地下のお店)の壁に飾られているのを見た時は興奮した。
澤野さんからアナログで再発した時は嬉しくて毎日聴いていたが、よくよく聴くとその澤野盤、少し録音に違和感がある。オリジナル盤は凄い音とのことだが、、、レーベルが上記2枚のヴェルサイユ盤と全く違っていて青、オリジナルも同じ青で溝有り。
ヴェルサイユはなかなか奥が深い。
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いろいろ思うところはありますが、、、庶民は庶民らしく
意識してアメリカのオリジナル盤や初期盤を購入し始めてもう2~3年になると思う。
一部を除き暴落している欧州盤なんかに比べて、ある程度評価が定まっているアメリカのオリジナル盤を入手するのがこんなに困難だとは(ほぼ金銭的な理由で)、、、正直思わなかった(ちょっとは思ってたけど)。
日本盤でよく聴いていたアルバムを中心に、出来る範囲で挑戦はしているが、、、人気盤となるともうはっきり言って普通の庶民ではハードルが高すぎて高すぎて、それでも無理して1枚買えばその代償として何枚も売り払い、翌月は小遣いなし状態に陥ることもしばしば、、、売らずに買える身分の人がうらやましい。
*〇~〇万円くらいなら平月でも何とかなるが〇万超えると確実に苦労するので躊躇する、で大抵迷っているうちに売れてしまう、〇万超えでも即入れれるのが金持ち、知らない人から見れば「そんなすぐに買える人っているんですか?」となるが、どの世界にも大抵います。そしてたいていの場合そういった一部の人たちが根こそぎ良いのは持っていって庶民は残りもんを買うという縮図になっている。
正直、管理人も普通の人から見ればかなり散在していると思うが、レベルが違います。
欧州盤が暴落したといっても、昔〇〇万、〇〇万してたのが〇万、〇〇万になったくらいで、そんなの普通の生活(平均的な国民生活という意味)をしていたら年に何枚も買えません。買えるのはほんの一部の人だけです。
*欧州盤に関しては昨今の質の高い再発で、音質的にはオリジナルでないといけないということもなくなっていると思うが、ことアメリカ盤に関しては、今でもかなり差があるものも多くセカンド、サード(もしくはそれ以降のプレス)でも、日本盤よりはましな場合が多いような気がする(ってそこまでいろいろ聴いているわけではないけれど感覚的に)。
で、今日聴いたSavoyなんかもオリジナル盤はなかなか難しいものも多いので庶民らしくセカンドや後期プレスで聴いている、といっても元々Savoyはジャケットの印象が良くなかった事もあり、あまりチェックしてなかったので殆ど持ってないんですけど、、、
Introducing Lee Morgan
セカンド(だと思う)。
それにしては結構高かった。オリジナル盤と比べるとジャケットの色合いが情けないくらいしょぼい感じがするが、音は悪くはない(オリジナル盤と比較できないけど)と思うので大切にしている。大切にしている証拠にレコード盤は白ジャケに入れている。ところでモーガンよりかモブレーの方が良いと言って差し支えない、、、ですよね、これ。
Blues ette/Curtis Fuller
後期プレスのStereo盤。
確かセールで1.800円くらいだった。Van Gelder刻印ありで音も良いし気に入っている。1曲目が1回聴いたら忘れられないので耳たこの印象があるが、実際聴いた回数ってそんなに多くないかもしれない。ごるそんは好きぢゃないけど、じっくり聴くとほかの曲も含めて素晴らしい内容だと思う。
The Jazz Message Of
セカンド(だと思う)。
この3枚の中では1番音質が良いと思う(所詮オリジナルではないけれど)。オリジナル盤の10分の1くらいで買える(筈)。先日、他界したドナルド・バードが良いソロをとっている。モノクロのジャケットも何となく好きだ。これの続編のセカンドは見たことがないがあっても安いだろうな。セカンド探そう。
Jazz Men Detroit
赤ラベル溝有のオリジナル盤。
管理人が所有している唯一のSavoyオリジナル盤。ぺっぱー・あだむすはあまり好きではなかったがオリジナル盤を聴いてちょっと印象が変わった。日本盤だとPacific jazz盤もそうだが、かなり音色が固い印象があったがオリジナル盤ではそこまで気にはならなかった。オリジナル盤=音も良いしものが良い、という先入観もあろうかとは思うが、、、トミフラが相も変わらず相当良い。
Savoyであと欲しいのはHank Mobley.Lee Morgan/Jazz Message #2、Art Pepper/Surf Ride、Lester Young/Blue Lesterなどなど、どれもオリジナル盤は困難なので後期プレスでもよいのだが、Surf Rideなんてセカンドでもすぐに売れてしまう、、、恐らく金持ちはセカンドなんて買わないだろうから(同じアルバムを何枚も複数枚買う人は別です、こういう人は別格)管理人のような庶民が狙ってるんだと思うが、世の中のほとんどの人は普通の庶民だと思うので当分入手困難な状況は変わらないんだろうな。
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record shop
Millicent Martinが紙ジャケットCDで再発
スローな曲が多いので、いつも静かな夜に小音量で聴いているが、そういう聴き方がこのアルバムには合っているのではないか、、、と、最近思うようになってきた。
今回の再発記事でこのアルバムが「緑のミリセント」と呼ばれていると初めて知ったが、言われてみれば確かにジャケットだけでなくレーベルも緑だ。
「赤のロージー」同様、内容、音質ともかなり良いと思うし、こういうのは一度廃盤になってしまうとなかなか入手が難しくなる傾向にあるので、ボーカルファンなら早めに入手したほうが良いかもしれない。
どうせなら、アナログでも出せばよいと思うが、そこまでの需要は無いんでしょうね。